個別指導とはどんなものか

 これまで大手の集団の塾しか検討していなかったので、ふと近所で見つけた進学塾をうたっている個別指導の塾の面談に行ってきた。結果的に自分だけ見学しに行って娘を連れていく必要はなかったなと後悔することになる。

 個別指導というだけあってさぞ子どもの勉強心をくすぐってくれるんだろうと予想していたのに、面談は1時間もかかり後半は前後に揺れながら退屈しきっている娘に質問を浴びせる時点で指導には期待できないなって感じてしまった。

 もちろんただでさえ自己発言の少ない娘は疲弊しきってしまったその状況での質問に答えるはずもなく「・・・」無言の間が続く。

 その間に耐えられず塾長の発した一言で親の熱も完全に冷めてしまった。「私も勉強は嫌いだったんですよね〜」

 その先を待ってみたが続く言葉は何もなし。勉強を楽しませてくれるような興味をそそる小話はないんかい!と心の中で突っ込んでしまった。子どもに合わせて下げた発言をしてくれたのかもしれないが、そもそも教師たるもの、特に塾講師なんて子どもの学習意欲を引き上げることが仕事であって、近くに歩み寄ってきてくれる必要はない。これでは娘も興味の扉が開くことはないだろう。

 私立を目指しながらも途中で都立受験に切り替えていく場合のカリキュラムパターンを聞いたけど、明確な答えは返ってこず、5年生からしかない公立受験用のテキストを開きながらゴニョゴニョごまかされたし、どうやら本気の中学受験には弱そうだ。中・高・大学進学を全て完璧にプラン立ててくれる塾なんて個別指導では存在しないんだろうな。完全に期待はずれでした。わざわざ高いお金払って通わせる魅力を微塵も感じなかった。きっと学校の勉強についていけなくなった子が家庭教師の代わりに自習がいつでもできる環境を上手く利用するんだろうな。自習室として個別デスクを使えるのは騒がしい妹がいる環境でいつも宿題をやっている不憫な姉にとっては魅力的だったんだけどな。残念。でも娘は我が家以上に落ち着いて勉強ができる場所はないのかもしれない。外ではいつも気を張っている子だ。その分家ではダラ〜っとゴロゴロしている時間も長いが、やることはちゃんとやる。兄と違って学校の宿題を忘れたことがない。そこに塾を加えると間違いなくストレスになることは容易に想像できる。家と同じくらいリラックスして勉強ができるとこなんてないよなぁ

 娘の今日の感想は予想通りいつもの「わかんない」。まぁ個別指導は無しだと気がついただけでも親としては一歩前進なのだが。興味がわかない状況で1対2の状況とはいえ自分に直接質問と会話が続いていく80分間なんて私だって耐えられない。今日の60分の面談が親子共々苦痛だったから。だったら一方通行の集団授業の方が何倍もマシだ。

 さて困った。こうなったら最終手段のオンライン授業に手を出すか。いや、我が家にはYou Tube依存キッズ2の妹がいるから絶対に邪魔になる。完全な勉強用個室を作るか?

 いやいや、やっぱり娘の視力は守りたい。去年緊急事態宣言中のオンライン授業とYou Tubeでメキメキと視力低下していった兄の二の舞にはさせません!

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