長女の塾選び
息子入塾は何も苦労せずすんなりとSAPIXに決まった。
これがかなり幸運だったということには長女の入塾に苦戦することになってから初めて気がつく。
2月から新入生受け入れば始まるSAPIXに出遅れた5月の限られた枠に一発で入れた息子はラッキーだったのだ。娘にはその教訓を生かして2月の段階から塾選びの相談をするが、まず娘の性格からして本人の気が向いていない段階では何を進めても乗ってこない。幼少期から新しいことを始めるということに対してのガードが固いのだ。
父親からの「塾どうしようか〜」の反復攻撃に対して「わかんない」一辺倒の防御体制である。本人から動かねば娘は絶対に行かない行動を貫く。これまで本人の気が向かない登校や外出の際に岩のように動かない娘を見てきて懲りている。力で押そうがガードを壊そうとしたところでビクともしない。
これまで頑固な娘と対峙してきた経験からできることはただ1つ。自分から扉を開けて出てくるまで待つこと。自分のタイミングで進み始めた娘はみるみるうちに成長していくのはもうわかっている。
さて、でもいつまでも待っていられないのが現在の厳しい受験状況。あのてこのてで入塾テストを勧め、最終手段の欲しいゲームで釣る形でやっと受けてくれたSAPIXの入塾テストは2点足らずで落ちました・・・
SAPIXに入塾するために塾に通っている子がいると聞いたことがあったが、入塾テストを受けさせることに必死で準備不足だったかな。いや、そもそも娘の主張は「学校で習っていないことはやりたくい!」というハッキリとした発言があったので入塾のための先取り学習なんて無理だったことだろう。
息子がすんなり合格したから甘く見ていました。でも娘はSAPIXに落ちて入塾が先延ばしになったことに安心した様子を見せる。やはり兄が過密スケジュールで通塾する姿を見て「あんなに遅い時間まで塾にいたくない。」と呟いていたのでSAPIXに落ちたことは娘の意思が反映されていたようにも思う。
そもそも息子は一度挫けはしたが、休日返上でめげずによく塾の内容についていっているなと感心する。やはり男子にとってはネームバリューのあるSAPIXに通っていることはステータスになるようだ。学校で SAPIXに通ってるというだけで「すげーじゃん!」と称賛されることを嬉しそうに話しているし。
しかしそこは男女の違いか性格の違いか、娘には全く惹かれるポイントにはなっていない。現実的であり、慎重派で着実な真面目は娘の性格を生かして成績をグングン伸ばしてくれる理想的な塾はないものか。
一度振り出しに戻って様子伺いとなった塾選びであるが、時間が経つにつれて少しずつ娘の興味も向いてきた様子を見せる。
「みんなどこの塾行ってるんだろうね?」→「知らない」の一辺倒返事だった3年終わりに比べ、4年に入り「あの子は何曜日にあそこに行ってる」「あの子とあの子は塾は通ってない」などと徐々に娘からの情報が増えてくる。
きっかけは学童を辞めたことだったのかな。みんな4年に入ると窮屈なスペースに押し込まれていた学童から羽が生えたように巣立っていいき毎日公園に行って友達と遊びまくる。思い返せば早めに3年の2学期に学童を辞めていた息子は友達と毎日のように公園に行っていた。徐々に行動範囲も広がり、帰ってくる時間も遅くなり、お金も使うようになり心配事は山のように増えていくが、それも成長過程なのだと思う。
羽を伸ばした期間があってこそ塾の囲いに押し込められる時間が増えても空き時間の羽の広げ方を知っているのでストレス緩和ができているのかなと。兄は塾の復習や宿題そっちのけで6年になった今も塾がない日は遅い時間まで遊び呆けているが、まだ今のところは目をつぶっている。
娘の話に戻るが、娘も羽が生えてから毎日のように下校したらすぐ公園に繰り出していた。しかし1ヶ月も経つと自然と頻度が減ってくる。悪い言い方をすると飽きっぽいということになってしまうが、娘は人や物への執着心がなく精神面が割と自立している。なので「まぁこんなもんか」と新しい環境の把握が済んだんだと思う。
5月になる頃には公園へ繰り出す頻度が週5→週2になり友達と遊びたい意欲も減って時間ができてきた。よしよし。そしてついに「別に塾に行ってもいいけど。」というつぶやきが出たのである!
しかし「よしきた!」とここで親が張り切って背中を押し始めると娘は身を翻して逃げていくことを知っている。これまでその気まぐれな一言を信じてスタートして習い事を数々やめてきている。
塾はやめてもらうわけにはいかないので、ここはもう一踏ん張り興味を引き出さないといけないところ。でも待ってくれないのが中学受験の厳しい現状。とりあえず塾を選べる選択肢は増やしておかないといけない。なるだけ押し付けないように。
そしてついにこの度5/8早稲田アカデミーの入塾テストを突破しましたー!!
だが、一度江古田校は申し込んでドタキャンするという流れがあったので練馬校での仕切り直しとなったが。緊急事態宣言でチアが休みになった期間ということもあり、気持ちも時間も余裕がある中でいつでも塾に入れる状況を獲得したのはまず第一歩。
けれど心配な点は電車での通塾生活をする角度が娘にあるかどうかということ。もちろん親が送り迎えをサポートするが、私は今仕事がなく時間に余裕もあるが、3人の塾代と受験費用を考えると3年間のんびり無職生活を送るわけにもいかず、近いうちに1人で塾に行ってもらう日は来ると思う。
その環境で娘は挫折せず最後まで走りきれるだろうか。勉強に火がつけは勝手に進んでくれると思うが体力と気力の限界がくると簡単に折れてしまう。そして兄よりもその閾値は低いと思っている。
私としては娘は近くの塾がいいと思っている。だが大手の塾は近所にはなく駅前の賑わっているところの集結している。困った。小さい個人塾は受験には不安である。諦めきれずウォーキングを兼ねて徒歩圏内の塾捜索を始める。
そして1km圏内で1つ中学受験に対応している個別指導塾でフリーステップというところを発見する。早速資料請求をすると資料の前にすぐ翌週の面談が決まった。向こうも生徒確保に必死なのだろうか。
とりあえず娘を連れて明日面談に行ってくるのでその内容は追記するが、「個別指導」をうたっている塾に対しての信用がないのと費用面が心配なので審議が必要であるが、娘には選択肢を与えて自分で選んだというモチベーションでスタートをきりたい。
何んとか5月中に入塾が決まるようにラストスパートだ!ただ、本人が動くまでは決して急かさないようにと決めている。まぁ塾に行かない代わりの条件にしていた1日1チャレが滞ってきているから、動かざる得ないことになるだろう。しめしめ。